【2017年6月】東チベット・ラルンガルゴンパ最新情報その①(葛藤編)

2017年6月に2週間かけて、東チベットはカム地方に行ってきました!

詳細な全行程はおいおい書きたいのですが、おそらく東チベットを目指す旅人の一番の関心事であろうラルンガルゴンパにもこっそり(たいへん運よく)訪問することができたので、取り急ぎラルンガルゴンパ関係だけまとめたいと思います!!

 

写真は事前に調べて作ったいろんな地理関係のざっくりしたメモです、実際違ったこともいくつかあるのであくまでご参考までに!

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行けましたが、結論を申し上げますと、「みんな今行くのはほんとやめたほうがいい」というのが私の個人的な所感であります。

理由も現状も、私の感じた範囲で包み隠さずお伝えしますので、今、この外国人立ち入り禁止時にあえて凸ろうとする若人たちの抑止力に少しでもなれば幸いです。

危険とかじゃなくて、危険は危険ですけど、一番は現地の方に迷惑をかけるので、現状はありのまま撮ってきたので、それを見て納得だけしてもらって、実際外国人が行くのは来年に解放されるのを待ったほうがいいよ!!

 

【事前に調べてた情報】

・外国人立ち入り禁止なう(2016年6月くらい~)。

・中国政府が、一部取り壊し&観光客向けに改装?して、2018年9月(2017年9月の説もあり、詳細は不明)には外国人にも解禁予定。

・改装後の完成予想図はとある有名な情報サイトで購入して見てた。

・ラルンガルゴンパ観光の拠点となるセルタ(色達)行きのバスのチケットは買えないし、運よく買って乗れてもワンダ(翁達)の検問でつかまるらしい。

・ただ、ワンダの身分証チェックを、寝たふりまたは「没有(メイヨー、ありませんて意味)」で乗り切った猛者もいるらしい(けどこれは確実じゃなさすぎるので、本気で行くことだけにコミット笑したいならやめたほうがいいと思います)。

・特に2017年GW以降くらいから、凸ろうとしてる日本人が激増してて、現地警察も見過ごせない数になってきちゃってるから、本当にやめたほうがいい。

・ラルンガルゴンパじゃないけど、知り合いの知り合いのお父さん(昆虫採集が趣味)がチベットで虫捕まえて、虫捕まえた瞬間に公安にスパイ容疑で捕まって何日か拘留されたって話を聞いてまじで恐れおののいてた。

 

【現地(成都)で仕入れた情報】

・「セルタ外国人無理だよ、捕まった人知ってる。アチェンもやめたほうがいいんじゃない?」(ゲストハウスの成都ボーイ)

・運よく行けた人もいるらしいけど、捕まって(泊まってるホテルに公安乗り込まれて?)写真データ全部消された人もいたらしい。

・捕まって公安に成都まで送り返された人もいるらしい。

・早朝とか深夜とかに検問を抜けようとして、かなり無茶をした人がいたらしい。

・行けた人でも、「行ってよかった。」と言っている人はいない。みんな「アチェンがよかった。」と言って帰っていくらしい。

・要はやめたほうがいい。

 

【行くことになった(した)経緯】

・すごい悩みました…。

・いやもうこれでも一応定職あるし、家族も日本で待ってるし、まあ事前に調べてた時にもわかってはいたことなんですけど、捕まったとして、うちら外国人は最悪拘留&国外退去ですみますけど、現地でうちらのわがまま聞いて乗り合いタクシーとかに乗せてくれる運ちゃんとか、現地で泊めてくれる宿の人とかは、本当にずっと東チベットというか中国という国で生きてて、彼らの生活とか家族があるわけです。

現地の警察の匙加減一つで、罰金とか車没収とか営業停止とかにならないとは言い切れないわけです。

そこまでの、自分の危険、というか自分に関わってしまうことになる人たちの迷惑を顧みず行くべきところであるのか、それをほんとに一晩考えました。

けど結局私は行ってしまったんですけど…。わからなかったから。

出発前に、東チベットの旅行ブログ漁れるだけ読んだけど、行けた人は「行けましたー!よかったですー」だけの内容だし、行けなかった人は「だめでした残念です」だけの内容だし、だけとか書いちゃったけど、行った人も行けなかった人もそれぞれの色んな経験と思いがあってのその結果ではあるんでしょうけど、そこまでのリスクを冒して見に行くべきものであったのかを本当に考えているひとはいないように見えたので。

 

私なんかがこんなん言うのほんとおこがましいんですけど、実際に成都で、ラルンに行くことを止めてくれる人はやっぱり良識人で、良識人だから自分と現地の人たちの無理を冒してラルンには行かないから、ラルンの状況を自分の目で見ては知らないし、かといって突入できちゃって「よかったですー」ってネットに書いてるちょっとやんちゃな若人は、その裏のリスクには若干気が回っていないように見えてしまうし、けどほんと行きたい側の旅行計画立ててる側からしたら「よかったですー」だけ見たくもなるだろうし、そのどっちの側面もできるだけ考えて、実際行けるなら行ってみて、今まさに行こうか悩んでる人にむけて、どうだったかを書こうって思いました。

 

長くてごめんね!その②に続きます。